元・乃木坂46の伊藤万理華さんに学ぶ!個性のみつけ方&伸ばし方
乃木坂46の1期生として活躍し、2017年の12月にグループを卒業した伊藤万理華さん。
大人数のグループの中で、ひと味違ったオシャレなファッションセンスを披露したり、PVで圧倒的な魅力を発揮して話題になったりと異彩を放ってきた。
そんな彼女が思う「個性のみつけ方」とは?
乃木坂46に入る前は、自分の個性がわかりませんでした
高校2年生のとき、乃木坂46のオーディションに合格してアイドルになった伊藤さん。もともと、アイドルになるのが夢だったの?
でも、モデルになりたかったわけでもなくて…。
お父さんがグラフィックとか雑誌のデザインとかの仕事をしていた関係で、なんとなく事務所に入ったんです。
だから当時は、自分でも『何がしたいのか』『何をしたらいいのか』よくわからなくて、オーディションを受けてもひたすら落ち続けていましたね。
正解がわからないから周りの子のマネをするしかなくて、自分の個性も目指しているものもまったくわからない状態でした」
そんな中、乃木坂46のオーディションを受けることになり、初めて“野心"が芽生えたという。
でも、乃木坂46のオーディションは奇跡的に書類と面接を突破して。
で、3次審査がダンスだったんです。
私、昔からクラシックバレエをやっていたので『これだけはどうしても受かりたい!』って、このとき初めて野心が出てきて。
どうすれば受かるのかはわからなかったけど、とにかく『受かりたい』っていう気持ちだけは強かったです」
自信があったはずのダンスにショック…!でも「好きだからこそ伸ばしたい」
初めて強い意志で挑んだオーディションの結果は、みごと合格! アイドルとしての道を歩み始めることに。
唯一、自信をもてるのはダンスだけ。
でも、ダンスレッスンが始まってすぐに大きなショックを受けたという。
手足の動きがやたらフニャフニャで『私ってこんなにダンス下手だったの!?』ってすごくショックでしたね。
でも、初めて自分を客観的に見て『人からはこういうふうに見えてるんだ』って知ったので、そこからは改善するようになりました。
ダンスは好きだったからこそ、『このグループの中でパフォーマンスを武器にしたい』って思っていました」
“好きだからこそ、伸ばしたい"。そう思えたという伊藤さん。
高校では、いつも眠そうで髪の毛ボサボサな女の子!?
ちなみに、乃木坂46の活動を開始した当時は現役の高校生。
学校でもやっぱり目立つ存在だったの?
私、本当に地味だったと思います(笑)。
乃木坂46との両立で生活のリズムが変わったこともあって、休み時間はずっと寝てましたね。
いつも友達に『今日も髪の毛ボサボサだよ』『寝癖ヤバいよ』って言われてました(笑)。
思ってることもなんにも言わないし、かといって別にイジメられもしない、普通に学校に通ってる生徒でした」
今のオシャレな印象とはまるで真逆!
「学校では自分からは何も発信しなかった」という伊藤さんだけど、乃木坂46としては持ち前の絵のうまさやセンスの良さを生かして、自ら加工した写真をブログに掲載。
アートな一面を開花させていくことに。
だからそこで個性をアピールしたいっていう気持ちもあったけど、もともと絵を描くことも写真を加工することも好きだったから『私はこれが好き!』っていうものをブログに載せていたっていうのが大きいですね」
好きなことを伸ばしていく。
そんな方法で個性を発揮していった伊藤さんが、新たに気づいた“好きな世界観"があったという。
色彩とか手作り感とか『そういえば私、こういうものが昔から好きだったなぁ』って」
『ナイフ』は、乃木坂46のデビューシングル『ぐるぐるカーテン』に収録されたPVで、胸にナイフを刺されて殺される役を演じる少女と、少女の頬に絵の具で傷跡を描く少年を描写したショートストーリー。
これが話題となり注目を集めることに。
その後、不思議なメロディーに合わせて学校の廊下を踊りながら歩く『まりっか'17』というキュートな個人PVも大人気となり、「個人PVの女王」と呼ばれるまでに!
写真集ではスタイリストとして個性を発揮!
乃木坂46での6年間の活動の集大成として、昨年はファッションや映像、写真など自身のやりたいことをとことんつめこんだ『伊藤万理華の脳内博覧会』という個展を開催。
※「伊藤万理華写真集 エトランゼ」より
また、先日発売したファースト写真集では、22種類の衣装をほぼ自分でスタイリングし、“表現者"としても個性を発揮している。
私のことをすごく尊重してくれるスタッフの方が、退廃的な場所をふらついてる…っていうアイドルにはなかなかないコンセプトを提案してくださったので、私は安心して飛び込んだ感じです」
さらに、衣装のチョイスだけでなく写真のセレクトにも携わっているというからすごい!
私だったら、ちょっとおちゃらけたポーズも股を開いちゃってるポーズもありかなって思える。
だから選べちゃうんですよね。
アイドルの写真集として完成されたものじゃなくても、普通からちょっとはずれてるものをあえて選ぶのが“自分"かなって。
そうしたほうが私はおもしろいなって思えるんです。
キレイにまとまったものだけじゃなくて、そういう外れたものが入ってるのが私にとっての“完璧"なんです」
ちょっとはみでたところも含めて“完璧"。
それがステキな個性になっていくのかも。
『ヘンでおもしろくて私は好き!』って」
学校や友達とのグループの中では、つい“みんなと同じこと"を重要視してしまいがちだけど、はみだした部分を大切にしてみると自分だけの個性が磨かれそう!
でも、隠すことでも恥ずかしがることでもないと思います」
オリジナルの感性を磨くには、日常の「なんかいいな」を大切に!
ただ、「みんなと違う部分」をいいなと思えるセンスや視点をもつのって実は難しいような…。
ついつい周りに影響されたりマネしたりしてしまう人も多いはず。オリジナリティーを磨くためにできることって?
※「伊藤万理華写真集 エトランゼ」より
完全に同じだと発見はないかもしれないけど、その中でも『あっ、これいいな』って思う部分が絶対あると思うんです。
そういう『なんかいいな』と思ったことをメモしてもっておくといいかも。
あとは、『いいな』と思ったら、それに携わっている人をどんどん辿っていってみると知識が深まります!
例えば、『このお洋服かわいいな』と思ったら『デザイナーさんは誰なんだろう?』『この素材はなんだろう?』『どんな布を使っているんだろう?』って深く調べていくと、『この前かわいいと思った服と同じデザイナーさんだ!
『私はこの人のデザインが好きなんだ』って発見があったりして楽しいですよ」
なるほど!
「なんかいいな」と思った“理由"を追求してみると、人とは違う自分なりの好みやセンスがハッキリしてくるのかも。
ちなみに、伊藤さんに今興味があることをたずねると
昔、おばあちゃんがコレクションしていたものをこの前、受け継いできました!
いろんな種類があってそれぞれに名前があるので、全部覚えようと思っています」
と、なんとも個性あふれる回答が!
ものづくりに興味があったり、個性を出したいという人は、日常の中にある「なんかいいな」を大切にすることから始めてみては?
伊藤万理華(いとう・まりか)
1996年2月20日生まれ。神奈川県出身。
高校2年生のとき、乃木坂46に1期生として加入。6年間活動し、2017年に卒業。
2018年2月20日には、自身初となる写真集『エトランゼ』を集英社インターナショナルより発売。
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