自分たちは何世代?高校生に「自分の世代に名前をつけるなら?」と聞いてみた
新元号「令和」が発表され、平成も残すところあとわずか!
2つの元号にまたがった高校生活を送るみんなは、自分たちのことをどんな世代だと思ってる?
「ゆとり世代」とか「さとり世代」なんて言われているけど、高校生自身のリアルな意見はどんな感じ?
リクルート進学総研が1448人の高校生にとったアンケート調査から見ていこう!
高校生の「○○世代」、第1位は?
1位は「ゆとり世代」
※Q. もし自分たちの世代に名前をつけるとしたら、どのような名前をつけますか?(自由回答)
調査で一番多かったのは「ゆとり世代」(4.7%)という回答。
「ゆとり世代」の言葉の元になったゆとり教育は、(すご~くざっくり言うと)それまでの「詰め込み教育」をやめて、各教科の標準授業時数を減らし、ゆとりのある充実した学校生活を実現しよう!というもの。
「ゆとり世代」にはっきりとした定義はないけど、1987年4月2日生まれ~2004年4月1日生まれ(2003年度(小中学校は2002年度)施行の学習指導要領による教育を受けた世代)を指すことが多いみたい。
16歳の高校1年生が2003年生まれだから、今の高校生はゆとり教育を受ける最後の世代なんだね。
※1位は「ゆとり世代」、7位には「さとり世代」もランクイン!
ちなみに7位には「さとり世代」(1.9%)がランクイン!
「さとり世代」は2013年の「新語・流行語大賞」にもノミネートされた言葉で、これもはっきりと決まっていないけど、だいたいゆとり世代と同じくらいの年代を指すとも言われているよ。
特徴としては「欲がない」「恋愛に興味関心がない」なんて言われてるけど、高校生のみんなはどう思う?
みんな持ってる「スマホ」が2位に
2位は「スマホ世代・スマホ依存世代」(4.0%)。
※2位は「スマホ世代・スマホ依存世代」
初代iPhoneが発売されたのが2007年6月29日だから、高校生のみんなが4歳~6歳ぐらいのとき。 生まれたときから携帯電話があって、物心がつくころにはスマートフォンが登場。
総務省の調査によると、今や、13~19歳のスマートフォンの個人保有率は2017年時点で79.5%。
1.25人に一人、40人のクラスだったら32人がもっている計算!
なかには「みんなもってるよ!もっと所有率高いんじゃない?」っていう子もいるのでは?
一人一台が当たり前ってくらい普及してるから、高校生のみんなが自分たちのことを「スマホ世代」って思うのも納得かも!
一方で「スマホ『依存世代』」と答えてくれた人が結構いて、「ずっとスマホを触っちゃう!」という認識がある高校生も多いみたい。
便利で楽しいからつい触っちゃうけど、「一日何時間まで」とか「今日はスマホをお休みする日」みたいにルールを作るのも大事かも。
デジタルネイティブならではの○○世代がたくさんランクイン!
3位は「IT世代・情報化世代」(3.6%)、4位は「ネット世代」(3.4%)、9位に「デジタル世代・電子機器世代」(1.7%)がランクイン。
2位の「スマホ世代」と同じく、ITやデジタルなものが日々の生活の中に浸透しているって思う人が多いのかも。
「SNS世代」
5位は「SNS世代」(2.6%)。
TwitterやInstagram、TikTokなどのアプリをスマホに入れてる人も多いのでは?
興味関心やつながっている人ごとにアカウントを使い分けてるって高校生もいるよね。
※5位は「SNS世代」
TikTokは2016年、Instagramは2010年に初版が登場。
Twitterは2006年誕生と、2003年生まれの高校1年生が3歳(!)のときに始まったサービス。
今でもたくさんの人が使ってて、2016年7月26日時点でのユーザー数は世界で3億1,300万人もいるんだって!
SNSの魅力は誰でも好きな情報を発信できて、インフルエンサーになれること!
TikTokでダンスを踊って人気になったり、 かわいいインスタでフォロワーが11万人を超えたりと、その影響力は目が離せない!
ほかにもインスタ映えスポットを目指してでかけてみるという人や、髪型や服装、カフェの画像を検索してみたりと、SNSの使い方は無限大と言えるかも!
ミレニアム・平成世代など時代で見る人も!
6位には「ミレニアム・2000年生まれ、21世紀世代」(2.1%)、8位に「平成世代」(1.8%)が登場!
今の高校生はみんな2000年以降に生まれたミレニアム世代で平成生まれ。
調査を行った2018年時点では元号が変わるということがすでに発表されていたこともあって、「平成世代」と答えてくれた高校生がいたのかも。
2019年4月1日に発表された新元号「令和」時代はどんな時代になるのかな。
グローバル世代・国際化世代
10位には「グローバル世代・国際化世代」がランクイン。
訪日外国人観光客を街で見かけたり、2020年東京オリンピック・パラリンピックの情報を目にするたびに、「自分たちはグローバル世代だな」なんて意識する高校生が増えているのかも。
オリンピック・パラリンピックだけじゃなく、文部科学省が、「留学したい」という高校生を応援するキャンペーンを行っていたりと、国を挙げてグローバル化に取り組んでいる。
「国際化」は単に英語が通じる!というわけではなく、食やスポーツなどさまざまな角度から考えられるものなので、興味がある人はいろいろ調べてみて!
2015年の高校生と今の高校生の違いは?
※2015年と2018年を比較してみると?
2015年に行った同様の調査と比べてみると、2018年版では「ミレニアム・2000年生まれ・21世紀世代」「平成世代」「グローバル世代・国際化世代」が新しくランクイン。
元号の切り替えだったり、オリンピック・パラリンピックなど、大きな節目となるイベントの影響があるのかも。
ランキングの変動を見てみると、「スマホ」「IT」「SNS」関連が軒並み上位に。 3年前より一層普及しているからこその結果なのかも!
一方、「さとり世代」は3位から7位にランクダウン。
「ゆとり世代」も順位は1位で変わらないけど、回答率が10.0%→4.70%と半分以下になった。
トップ10には入らないけど…注目の○○世代!
続いては、トップ10には入らなかったけど、おもしろい「○○世代」を紹介するよ。
マジ卍(まんじ)世代(0.5%)
2017年ごろから女子高校生を中心に使われている「マジ卍」。
JC・JK流行語大賞2017のコトバ部門にも入選!
いろんな意味があって、よくわからないけど何となく使いたくなるっていう人もいるのでは?
ちなみに「卍」は渋谷の女子高生が予想した新元号ランキングに「タピオカ」と並んで11位にランクイン!
卍元年とタピオカ元年、マジ卍。
パリピ・ノリ世代(0.3%)、キラキラ世代(0.1%)
パリピとは「パーティーピープル(party people)」の略。
ハロウィンやクリスマスなどイベントを好んで盛り上がる人のことで、「2015年ギャル流行語大賞」で1位を獲得してるみたい。
これを回答してくれた高校生はパリピ!?
キラキラ世代もInstagramでキラキラな投稿をしたりする人がいるからなのかな。
ポジティブでいい感じ!
神世代(0.4%)
神!
※卍・パリピ・神世代
最強・強い世代(0.3%)
強!
※強い世代!
高校生の皆さんに「自分たちの世代ならではの『強み』『弱み』」を聞いてみたところ、「SNSに慣れ親しんでいて、世の中にはいろいろな意見があるってことを知っている」「デジタルネイティブをいかして、新たな挑戦ができる」「インターネットの普及により、いろんなことを発信、拡散しやすくなったこと」といった、ITスキルが『強み』という声が多くありました。
一方、『弱み』はというと、「SNSで会話することが多いので、コミュニケーション能力は非常に低いと思う」「インターネットの情報にすぐ惑わされる」という意見が寄せられました。
今や高校生のSNS利用状況はLINE 97%、Twitter 85%、Instagram 64%(高校生価値意識調査2018)と、世代名にもあるスマホ/SNS/ネット/ITは当たり前に使いこなすものになっています。
また勉強のしかたも、スマホでいつでもどこでもスマートに“スマ勉”スタイルが増加しているなど、激変する社会において新たな変化への適応力が高い世代だと言えます。 (リクルート進学総研 池内摩耶さん)
以上、ランキングと気になる○○世代を紹介したよ。
「これに当てはまる!」、あるいは「え~全然違う…」と思った?
高校生のみんなは自分がどんな世代だと思う?
新元号に切り替わるこのタイミングに、自分たちのことを振り返ってみるのもおもしろいかも!
調査概要 リクルート進学総研「高校生価値意識調査2018」
調査時期:2018年9月12日(水)~9月14日(金)
調査方法:インターネット
調査対象者:2018年9月現在、高校1年生~高校3年生で大学・短期大学・専門学校いずれかへの進学を検討している男女
対象人数:1448人
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