ムダ毛処理どうしてる?専門家が教える正しい自己処理、みんなのおすすめアイテムも公開!
「水泳、体育の授業や部活で肌を出すたびに、自分のムダ毛が気になってしかたない…」「クラスメイトはなんだかんだでちゃんと処理している気がするけど、自分はどうすればいい?」と、悩んだことはない?
そんな高校生のために、ムダ毛の処理方法の種類やメリット、デメリットなど、ムダ毛処理の専門家からアドバイスをもらった。
正しい知識をきちんともって、自分の体や肌質、条件に合った優しいムダ毛処理の方法をきちんと学んでいこう。
目次

千春皮フ科クリニック 理事長・総院長 渡邊千春 先生
医学博士・日本皮膚科学会認定皮膚科専門医
日本レーザー医学会専門医・評議員
日本プラセンタ医学会理事・日本美容内科学会理事
東京医科大学を卒業後、同大学皮膚科にて研鑽を積む。大学病院、クリニックでの勤務を経て、2012年に千春皮フ科クリニックを開業。19年に広尾院を開設。海外での講演経験もあり、多方面で活躍中。
患者の肌悩みをトータルで解決すべく、アトピー性皮膚炎、尋常性ざ瘡などの保険標準治療はもちろん、レーザー、ヒアルロン酸・ボトックス注入などを用いた美肌治療に定評がある。自身がアトピー性皮膚炎だったことや4人の子どもの子育ての経験を生かし患者様に寄り添った診療を心がけ、患者からの信頼も厚い。
趣味は食べ歩き、ゴルフ、乗馬。双子を含む4人の子どもの母。
高校生310名に聞いた!みんなのムダ毛処理事情
今回は310名の現役高校生にアンケートに答えてもらったよ。アンケートに回答してくれたほぼ100%の高校生がムダ毛処理に悩んだ経験があり!
一体どんなシーンでムダ毛処理に関する悩みをもったのか?
みんなの経験談を読んで、自分と同じ悩みをもっているか、見てみよう。
ムダ毛に悩んだ経験は?

アンケートに回答してくれた高校生全員が「ムダ毛処理に関して悩んだことがある」「現在悩んでいる」と回答!
ムダ毛処理に関しては男女共通して深い悩みがありそうだ。

ムダ毛処理について悩み始めたのは「小学校高学年(5~6年)から」が24.5%と一番多く、
8割強の高校生が、高校入学前から悩みをかかえていたことが判明。
女性であれば初潮が始まる10~11歳ころから身体に毛が生えてくるようになり、男子に関しては陰毛が11歳頃から生え、ひげや腋毛が生え始めるのが12歳ころかと思います。
ムダ毛が実際に気になってくるのは生え始めた後、中学生ころからかと思います。水泳の授業で腋毛が気になってくるなど、具体的なシーンをきっかけに気になるようですね。そのタイミングでクリニックを訪れる方もいらっしゃいます。(渡邊先生)
Q.ムダ毛処理について、どんなことに悩んだ?
______________________
「濃くてよく生えるので、頻繁に処理する必要がある。」(東京都・女性・16歳)
「金属アレルギーをもっているので、カミソリで処理すると肌が荒れる。」(静岡県・男性・19歳)
「背中や首など届きにくいところにはえていること。」 (長崎県・女性・17歳)
「剃ってもチクチクする。特に夏場、半袖でいる時は他の人と腕が当たらないか不安になる。」(福岡県・女性・17歳)
「見えている部分など、周りからどう見られているか気になる。」 (鹿児島県・男性・21歳)
「足はこまめに剃らないとスカートを履くのを躊躇してしまう。」(長野県・女性・18歳)
「臑毛が同じ年齢の人と比べると濃いことが恥ずかしいと感じている。」(静岡県・男性・23歳)
ムダ毛の悩みは人によってそれぞれ。
正しい知識を持たずに自己処理してしまったことで肌荒れしてしまったり、
自分の毛に対しての周囲の目が気になったり…。
最近は女子だけに限らず、男子も同じくらい悩んでいる人が多いことがわかった。
ムダ毛処理の方法は?

アンケートに回答してくれた高校生の中で一番経験者が多かったムダ毛の処理方法は「剃刀(かみそり)」で約8割の高校生が経験済みだった。
その次に多かったのが「電動シェーバー」、「毛抜き」、「除毛クリーム」の順。
どの方法も4割以上の高校生が経験済みと、みんな様々な処理方法を経験していることが判明。
「医療脱毛」や「美容脱毛」なども、2割程度の高校生がすでに経験をしている!
処理方法を選ぶ理由は「安く処理できるから、お金がかからないから」が一番多く、次いで「速く処理できるから」、「きれいに処理できるから」が続いた。
高校生にとっては、いかにお金をかけずに、好きな時にきれいに処理できるかが、ポイント!
「剃刀(カミソリ)」や「毛抜き」は比較的安く購入できるし、自分の好きな時にさくっと処理できるのもよい。
コスト面のメリットに加えて「きれいに」「速く」処理できることも高校生にとっては大切な要素のよう。
自分でできるムダ毛処理アイテムの種類

ここから自分でできるムダ毛処理アイテムの種類を説明していこう。
それぞれのアイテムで費用面、処理の手軽さ、肌への刺激、持続期間など各項目でメリットとデメリットが。
ムダ毛処理は肌への影響が強いものなので、自分の肌質も考えながら一番適した処理方法を見つけよう。
剃刀・電動シェーバー
高校生にとって最も手軽で安価に始められるのが、剃刀や電動シェーバー。アンケートでもダントツに経験者が多かったのがこちら。
ドラッグストアやコンビニでも入手しやすく、使い方も簡単なので、初心者でもすぐに取り組める点が大きな魅力。
ただし、カミソリ負けや乾燥など、敏感肌の人にとっては肌トラブルを起こしやすいこともあるので要注意。
また、処理後すぐに毛が伸びてきやすいので、数日に1回の頻度でこまめにケアする必要も。
除毛クリーム・脱毛ワックス
除毛クリームは、気になる部位に塗って一定時間放置し、洗い流すだけで処理が完了するという手軽さが特徴。ただし、製品によっては独特のにおいがあったり、肌に合わない場合には荒れやすいという点に要注意。
脱毛ワックスは、塗ったワックスをはがす際に毛根から抜き取るため、効果が比較的長持ちしやすい。
だけど、ワックスをはがす際には痛みを伴う場合もあり、「痛い処理は嫌だ!」という人にはおすすめしない。
処理に慣れないうちは、貼る角度やはがし方にコツが必要なので気をつけて。
いずれの場合も、「肌に直接塗る」という工程があるため、敏感肌の人は自分に合う処理方法か事前に確認するのが重要!
毛抜き
毛抜きによる処理は、1本ずつ毛を抜き取るため、眉毛など範囲が狭くて細かい部分の形を整えたいときに重宝。道具さえあればいつでもどこでも処理ができ、何度でも使えるので経済的。
一方、処理に時間がかかりやすく、広い範囲にわたるムダ毛の処理には向いていない。
力の加減によっては埋もれ毛や毛穴の炎症を引き起こすリスクも。
細部にこだわったお手入れをしたい場合には便利な反面、手間や肌へのダメージには要注意。
家庭用脱毛器・光美容器
家庭用脱毛器や光美容器は、サロンやクリニックで行う光脱毛の原理を自宅で体験するもの。本体価格はやや高めなので高校生にとっては大きな買い物になるけど、継続的に使うと毛が徐々に薄くなり、長期的なコストパフォーマンスが高いと感じる人も。
ただし、即効性は期待できず、誤った使い方をすると肌トラブルを招く恐れが。
購入を検討する前にきちんと検討し、購入後も説明書を確認し、安全に配慮して使おう。
【部位別】ムダ毛処理の正しい方法

気になる部位別にチェックして、肌を傷つけない正しい処理方法を学ぼう。
顔
顔の皮膚はとてもデリケート。電動フェイスシェーバーを使うと負担が少なくすむほか、
眉毛の形を細かく整える際には毛抜きを使うときれいに仕上がる。
ただし、カミソリで処理すると肌を傷つける可能性が高まるため、注意が必要。
ムダ毛や産毛の処理後はきちんと化粧水や乳液でていねいに保湿し、そのムダ毛処理による肌荒れを防ごう。
ワキ
ワキの下は電動シェーバーや除毛クリームを使うと処理がしやすい部位。ただ、肌と肌がこすれやすく、処理方法によっては黒ずみが起こりやすい箇所でもある。
処理後は保湿や摩擦ケアをしっかり行うことが大切。
デオドラントやボディクリームなどを上手に使って、できるだけ肌へのダメージを抑えよう。
背中
背中は自分の目が届きにくく、手も届きづらい場所。自分で無理して処理せずに家族や友人の力を借りたり、サロンに任せたりするのがおすすめ。
除毛クリームを使う場合でも、塗り残しや洗い流し不足がないよう誰かに確認してもらうほうが安心。
焦って一人で処理しようとして肌を傷めてしまわないよう気をつけよう。
腕
日常的に露出する機会が多い部位でもある腕はカミソリや電動シェーバーで簡単に処理が可能。ムダ毛の処理後はUVケアをしっかり行い、日焼けによるダメージから肌を守ることが大切。
処理するとき以外も、日焼け止めをこまめに塗るなど、保湿だけでなく紫外線対策にも気を配ることで、
肌トラブルを予防することが可能に。
すね
すねの毛は他の部位と比べて比較的太いため、カミソリや電動シェーバーで剃ると剃り残しが目立ちやすいことが。除毛クリームを使う人もいるけど、どちらの方法でも肌荒れを起こしやすいため、処理後は徹底的な保湿が肝心。
気になる部位ではあるけれど、頻繁にケアしすぎると肌が過敏になる場合もあるので、
ペースを見ながら無理のない範囲で続けることが大切。
VIO
まだトライはしていないけど実はみんなが気になっているVIO。VIOゾーンは非常にデリケートな部位なので、Vライン程度ならカミソリやシェーバーでも対応可能だけど、
IラインやOラインについては見えにくく処理しづらいため、誤って肌を傷つける可能性が。
ばい菌が入りやすい箇所でもあるので、雑菌対策をしっかりしつつ、
必要であればサロンやクリニックに頼るのも一案。
どの方法を試すにしても、下着が擦れたり蒸れたりしないよう、下着素材選びにも気を配ろう。
ヒゲ
多くの男子が気になっているヒゲの上手な処理方法。ヒゲは男性ホルモンの影響で濃くなりやすく、こまめに剃るほど生え始めのチクチク感が気になるかも。
カミソリや電動シェーバーで剃る際はシェービングフォームを使用し、肌が乾燥しないように注意を払うことが大切。
処理後は化粧水や乳液などでしっかり保湿し、肌の負担を軽減しよう。
まずはVIOやおしりなどのデリケートゾーン。
粘膜と皮膚の境界にある毛は自己処理を間違えると雑菌が入ったり血が出てしまったりするので注意が必要です。
2点目は顔などの、肌荒れしやすく、外からみてわかりやすい部位ですね。
特に顔は、乾燥やニキビが起こりやすい部位なので、間違った処理、中途半端な自己処理は要注意です。
また、背中など自分からはよく見えず、自己処理が難しいところやガサガサしている部位はなるべく自己処理ではなく専門家に処理を相談するのがよいでしょう。(渡邊先生)
専門家が回答!ムダ毛処理のQ&A

ムダ毛処理のやり方や注意点を一通り把握していても、
いざ実践すると「これって本当はどうなの?」と疑問が湧いてくることがあるかも。多くの人が気になりがちな疑問をピックアップし、専門家の先生がわかりやすく解説。
自分だけでは解決できなかったモヤモヤをスッキリさせるために、ぜひ参考にして。
Q.毛が生えてこなくなる方法はあるの?
医療脱毛や美容脱毛サロンで特別な処理をすると、毛を薄くし、長期間生えにくくすることはある程度可能です。
ただし、ホルモンバランスや体質によっては完全に生えてこなくするのは難しく、産毛のように細い毛が残る人もいます。
施術の内容や費用、リスクをよく確認し、保護者や専門家に相談してから始めるのがおすすめです。(渡邊先生)
Q.毛を剃ると濃くなるって本当?
濃くなったと思い込んでしまい頻繁に剃ると肌が荒れやすくなるため、シェービングフォームや保湿アイテムを上手に使ってケアし、肌トラブルを防ぐことが大切です。(渡邊先生)
Q.ムダ毛は、何日おきにお手入れすればいい?
一般的には2~3日に一度や、1週間に一度などの頻度でお手入れしている人が多いようです。
肌が弱い人ほど間隔をあけて、肌トラブルが起きない範囲でケアするほうが安心です。(渡邊先生)
Q.高校生がムダ毛処理をする際に特に気をつけることは?
カミソリやシェーバーでの自己処理でも、シェービングフォームや保湿クリームなどを使い、肌にできるだけ負担をかけないようにしましょう。
また、家庭用脱毛器やサロンの施術、クリニックの受診を検討する際は、肌トラブルの可能性や通う回数、金額などを十分に考慮し、疑問があれば専門の医師やスタッフに相談すると安心です。(渡邊先生)
高校生に聞いた!ムダ毛処理のおすすめアイテム&使い方
「どのアイテムを使えばスムーズにケアできるのか」「肌トラブルを避けたいけれど、なかなかうまくいかない…」など、頭で考えていても実際にやってみると違った問題に直面することも。そこで、ここからはムダ毛処理を実際に行っている高校生から、「これは本当におすすめ!」と太鼓判を押すアイテムとその使い方のコツをご紹介。
リアルな声を参考にしながら、自分が続けやすい方法を探してみよう。
今後のケアに役立つはず!
Q.おすすめの処理方法、教えて!
─────────────────────
「手の甲や指の毛は爪やピンセットで抜くのがおすすめ 。」(岩手県・女性・18歳)
「眉毛は蒸しタオルをした後に、ジェルをつけて剃るといい感じだった。」 (栃木県・女性・18歳)
「脇のムダ毛は剃るのが難しい角度なので、除毛クリームを使うときれいに取れるのでおすすめです!肌が敏感な人は肌荒れが起きやすいので控えたほうがいいです。」(神奈川県・女性・17歳)
「腕や足など平面は剃刀で顔や指などは細いタイプの剃刀でそる。」(長崎県・女性・17歳)
「髭はジェルがないときは、せっけんとかをいっぱい泡立てて剃るのがおすすめです。」 (鹿児島県・男性・16歳 )
「眉毛、顔は小さめのカミソリで、全体的には電動シェーバーを使うと楽です!」 (東京都・女性・17歳)
「毛並みにそってやることで、毛深くなりにくく、カミソリより、電動シェーバーのほうが、きれいに剃れます 」(愛知県・女性・16歳)
自分でできるムダ毛処理のメリット・デメリット
ムダ毛処理には「カミソリでサッと剃れる」「好きなときにケアできる」など、手軽さが魅力の方法が多くある。一方で、肌トラブルのリスクや、こまめなメンテナンスが必要になるなど、見逃せない注意点もあるのが事実。
ここでは、自己処理ならではのメリットとデメリットを整理しながら、安全で自分に合った方法をみつけるヒントを紹介。
メリット
自分でムダ毛処理を行う最大のメリットは、費用を抑えやすい点。カミソリや除毛クリームなどは低コストですぐに試せるし、忙しい高校生でも好きなタイミングでお手入れができるという手軽さがあり。
慣れれば短時間で済ませることができるので、学校や部活の予定に合わせやすいのも魅力。
デメリット
一方、自己処理はどうしても肌トラブルを起こしやすい面が。カミソリの場合、誤った使い方でカミソリ負けや乾燥を招いたり、除毛クリームでも肌に合わないと赤みやかゆみが出たりすることがあるので注意が必要。
さらに、毛が生えるたびに処理しなければならないため、背中やVIOなど自力でケアしづらい部位を含め、長期間のこまめなお手入れも必要に。
医療脱毛・美容脱毛とは?

医療脱毛は、クリニックで医師の監修のもと医療資格をもったスタッフがレーザー機器を扱い、毛根へ強いエネルギーを照射する方法で、高い効果が期待できる反面、痛みを感じることも。
美容脱毛サロンでは、エステティシャンが光脱毛を行うため、痛みは比較的少ないといわれているけど、医療脱毛に比べると回数が必要になるケースもあるよう。
どちらもまとまった費用がかかることが多いため、高校生が検討する際には必ず保護者の理解を得て、予算や通う頻度を踏まえたうえで決めるようにしよう。
詳しい内容や料金については、こちらの記事でより詳しく解説しているので、参考にしてみて。
自分に合った方法でムダ毛の悩みを減らそう!
高校生へのアンケートからは、多くの人がムダ毛処理に悩み、カミソリやシェーバーなどの手軽な方法を中心に日々ケアしている様子がわかった。また、家庭用脱毛器やサロン・クリニックでの脱毛にも興味をもつ人も増えている。
どの方法にもメリットとデメリットがあり、自分の肌質や生活スタイル、予算に合ったケアを見極めることが重要!
保護者や専門家に相談しながら、自分に合った方法でムダ毛の悩みを減らし、快適な毎日を過ごそう!
取材・文/西村桃 監修/千春皮フ科クリニック 理事長・総院長 渡邊千春先生 構成/寺崎彩乃(本誌)
※記事内のコメントは、2025年1月高校生310名へのアンケート調査による
\関連記事をチェック/
女子高生の肌トラブル解決法を皮膚科の先生に聞いてみた!
メンズ眉毛の整え方!初めてでも失敗しないコツをプロが伝授!
初デートでおすすめの服装とは?男女や季節別、シーンごとに紹介!