可愛い文字を書く方法を大公開!プリクラや手紙で大活躍!
プリクラに文字を書くときや友達に手紙を書くとき、「もっと可愛い文字が書けたらいいのに!」と思ったことがある人は多いのでは?そこで、文字を可愛く書きたいならプロに聞け!ということで、『ボールペンで! イラストみたいな可愛い描き文字レッスン帖』という本も出しているイラストレーターの坂本奈緒さんに、可愛い文字を書く方法を教えてもらうことに!
【今回教えてくれたのは・・・】
坂本奈緒 Nao sakamoto
北海道生まれ、北海道在住。猫が好き。
可愛さと不思議さが相まってどこか見つめたくなるような魅力的な動物のキャラクターを生み出し、大人の塗り絵やイラストのハウツーを含んだ著書を複数冊出版。イラスト制作、色彩知識の提供など需要が高い。風景画もとても評価が高く、北海道ふるさと電報に使われるなど、北海道の広い大地を美しい線と鮮やかな色で表現し見る人の心をつかむ絵を描く。
目次
可愛い文字を書くには“正方形”と“しっかり止める”を意識!
「実は、ちょっとしたコツを使うだけで、可愛くて読みやすい文字を書けるようになるんですよ。
まず、意識してほしいのは“文字の形”。平仮名でも漢字でも、横線は長めに、縦線は短めにして“正方形”の中に文字を詰める意識で書くと、丸みを帯びた字になって可愛く見えます。
一方、文字が縦長の長方形におさまるような形だと、シャープな印象になって可愛くなりにくいんです」
※ちょっとしたコツを使うだけで可愛い文字を書けるように!
また、可愛い文字を書くときは、「とめ」「はね」「はらい」の最後をキュっと止めたほうがいいそう。
「『とめ』はもちろんですが、『はね』や『はらい』も最後までペン先が紙についているように意識して書くといいですね。
あとは、『お』『よ』『ま』など文字の中に丸がある場合は、そのマルを大きめに書くと、柔らかくて女の子っぽい文字になります」
ちなみに、細いボールペンよりも、太めのサインペンで書いたほうが文字を可愛く演出できるみたい。
いつもの文字にひと手間加える“飾り文字”を活用!
文字を可愛く見せるには、いつもの文字にちょっとだけアレンジを加えて“飾り文字”にする方法もあるとか!
文字のはじっこに丸やトゲトゲをつける
「文字のラインのはしに丸や棒、トゲトゲをつけるだけで文字に表情が出て、可愛くなります。
誰でもすぐにできるので、プリントシールのように時間制限があったり、急ぐときにはおすすめですね」
※文字のラインのはしに丸や線、トゲトゲをつけるだけで可愛い文字に!
※ちょっと●を加えるだけでイメージが違う可愛い文字に!
※▼をいれてもオシャレな文字に!
はしっこにひと手間加えただけなのにオシャレ! 丸や棒の部分だけ色を変えるのもアリ!
レースや二重線で華やかに!
「文字の線に半円のレースを加えたり、縦のラインにもう一本加えて二重にしたりするだけで、立体感が出ます。
メッセージカードの見出しやノートの名前など、目立たせたい文字に使ってみてください」
※文字に沿って半円を加えればレースの可愛い文字に!
※縦の線を加えると立体感のある文字に!
文字の上に●をのせて、可愛いモコモコ文字に!
「バランスを考えずに簡単にできるのは、文字の線の上に●をのせていく方法です。
同じ大きさの●を線に沿ってつけるだけで、モコモコとした可愛い文字になりますよ。」
※同じ大きさの●を線に沿ってつけるだけで、モコモコとした可愛い文字に!
※ハロウィンもこんな感じで可愛くデコれる!
「文字の線を濃い色で、●を薄い色で書くと、線が透けて見えるのでカラフルにできます」
※色を変えても可愛い!
カタカナの袋文字は“三角形”で作れる!
※画数の少ない「カタカナ」なら難しいテクニックも使えそう!
飾り文字のなかでも、文字の輪郭を書いて白抜きにする「袋文字」はけっこう難しい…。
でも、画数の少ない「カタカナ」なら、ちょっとした工夫で可愛く書けるようになるとか!
「カタカナの袋文字を作るときは、まず鉛筆で普通に文字を書き、その文字の線をひとつずつペンで三角形に囲んでいきます。
※まずは下書きを書くと失敗が少ないかも
「三角形は、文字の『とめ』や『はらい』『はね』に向かってとがらせると可愛くて、バランスも良くなりますよ。
『ピ』や『モ』のようなカーブがある文字は、『とめ』の部分を尖らせるといいですね。最後に、鉛筆の線を消しゴムで消して完成です!」
三角形を使えば、ほとんどのカタカナを袋文字にできるのだそう。普通の袋文字より、形が珍しくて可愛い!
★★袋文字の内側をぐるぐる模様やチェック柄にして、さらにオシャレに!
「袋文字ができたら、内側にぐるぐるとらせん状の模様を書いたり、チェック模様をつけると、ポップになってさらに可愛くなりますよ。
ぐるぐる模様は、空白いっぱいに書くのが可愛く見えるコツですね。」
※内側にぐるぐると螺旋状の模様を書いてポップに!
「チェック模様は線が交差する部分に●をポチっとつけるとアクセントになって、オシャレさが出せます」
※チェック模様は線が交差する部分に●をポチっとつけるとアクセントになって可愛い文字に!
線を加えるだけでスタイリッシュなしましま文字が完成!
※線を加えるだけでスタイリッシュなしましま文字に!
「この文字は、普通にアルファベットを書いてから線を加えるだけなので見た目より簡単!
カーブの部分は内側に、縦線の部分は外側に線を書き加えるイメージですね。
仕上げに、横線やカーブの上を三角形に塗りつぶすとスタイリッシュになります」
※横線やカーブの上を三角形に塗りつぶすとスタイリッシュに
「カードなどを書き終わったあと、『なんだかさみしいな』と思ったら、最後にバランスを見ながら書きたせるので便利です。
線の色を変えてみるのもオシャレになっていいですね」
文字に影をつければ立体的に!
色紙や手紙の宛名など目立たせたい部分に文字に影をつけて、立体的な文字にするとインパクトがあってオシャレで可愛い。
一見難しそうに見えるがコツさえつかめば簡単に書けるそう。
「まずは、普通に文字を書く。そのとき、文字を枠で囲むとコントラストがはっきりして見えて影が目立ちます。
文字の影は左の上から光が当たっていることを想定してみると右側下に色を塗っていくと影のように見えます。
塗る色は濃い色でも薄い色でも影のような仕上がりになりますが近い色みを使うとオシャレです。
少し立体感が出ておもしろい見た目になりますね!」
文字をちょっとずつ太らせて、ぷっくり可愛い「もちもち文字」に!
※文字をちょっとずつ太らせて、ぷっくり可愛い「もちもち文字」に!
いろんな文字の書き方に慣れてきたら、ちょっと上級編にトライ!
しずく型に文字を太らせていくと、コロンとしたもちもち文字に♪
※ しずく型に文字を太らせていくと、コロンとした可愛いもちもち文字に
「まずは一本線で文字を書いてから、しずく型に肉づけしていきます。
太い部分はかなりぷっくりするので、線が重なる部分や丸がある文字は、空間を大きくとっておくのがポイントです。
肉づけした部分は、最後に塗りつぶしてしまうので、一発で形を整えようとせずちょっとずつ文字を太らせていくと失敗しにくいですね」
※もちもち文字はちょっとずつ文字を太らせていくのがポイント
「慣れてきたら、簡単な文字は塗りつぶすだけでなく水玉やチェック柄にしてみるのもいいですね。しずく型なので、水色で塗るだけでも雨のような雰囲気が出て可愛いですよ」
※簡単な文字は塗りつぶすだけでなく水玉やチェック柄にしてみても可愛い
線の書き方や色の塗り方でアレンジも!
時間がないときや、ちょこっとアレンジしたいときにすぐにできるアレンジ法も教えてもらったよ!「太い蛍光マーカーで描いたあとから黒い線でかこっていくときれいに書けます。簡単でおすすめです!」
「直線多めの形で文字を作り、交差する部分を塗るようにして仕上げるとシンプルで可愛い文字が仕上がります。文字の丸い部分は小さめに仕上げるとスマート!」
「文字の形の線をつながず、間が空くように作るとやさしくふんわりとしたイメージに仕上がります。線がつながらないことにより形が崩れてもあまり気にならないところもおすすめ!色をあとから塗るととても可愛いですよ」
「直線でカーブをつくらないように文字をカクカク描くとおもしろい字ができます。これをベースに線を太くしても可愛いです」
ケイ線やフレームで文字の周りもアレンジ!
簡単に書ける●・■・▲・★だけでもすてきな飾りに!
「書いた文字をより可愛く演出するために、文字の下に線を入れるテクニックもありますね。
一本線を引いた上に●や★を重ねるのがとっても簡単でオススメです。
あとは、色つきの■や▲を文章の周りに散らすだけでも、かわいらしい雰囲気になります。
お手紙などを書くとき、文字だけがズラっと並んでいると硬い印象になってしまうので、簡単な記号をフル活用してみてください!」
※一本線を引いた上に●や★を重ねるのがとっても簡単でオススメ
※色を変えると上級者っぽい
ぐるぐるの線にひと手間加えるだけで、かわいらしいケイ線&フレームのできあがり!
※かわいらしいケイ線&フレームのできあがり!
「らせん状にぐるぐると書いた線を簡単にアレンジするだけでも、可愛いケイ線になりますよ。
ぐるぐる線の両端と下に丸い点をつけてオシャレな印象にしたり、らせんの間隔を広めにして、線の上下に楕円をポチポチつければ、葉っぱ模様のようなケイ線にすることもできます。
お手紙の『〇〇ちゃんへ』という宛名や、メッセージカードの『お誕生日おめでとう!』などのメッセージを書きたいときに、同じ種類のケイ線を2つ並べて、その間に文字を書くと、お手紙やカードが華やかになりますよ」
※葉っぱ模様のようなケイ線にしても可愛い
このぐるぐる線を円状にすれば、可愛いフレームに!
お手紙を書くときは、この中に「P.S.」のような一言メッセージを入れるのもいいかも。
文字を1文字ずつカラフルな色で囲むアレンジも!
「あとは、文字を1文字ずつ色ペンで囲む方法もありますよ。○や□などの記号で囲むのが簡単でおすすめです。
このテクを使うときは、一直線に文字を並べるのではなく、あえてランダムに並べましょう。
きれいに整列している文字よりも、ズレている文字のほうが人の目を引きつけることができるんですよ」
※○や□などの記号で囲むのが簡単でおすすめ!書くときはランダムに書くのがポイント
コツさえつかめばタグやリボンも簡単に描けちゃう!
※タグで囲ってみるもの可愛い文字を書くひけつ
「荷札のようなタグで文字を囲んでみるのもいいですね。整った形のタグを描くコツは、書き順!
まずは、同じ長さの横線を上下に書いてから右の縦線を書き、最後にとんがり部分を描くとバランスがとりやすいですよ」
※リボンは、折り込み部分を三角形に描くのがポイント
「リボンは、折り込み部分を三角形に描くのがポイント!
難しそうに見えますが、直線の組み合わせなので簡単に描けちゃいます」
※可愛い文字に欠かせないリボンの書き方
どれも簡単なテクニックばかりですぐに試してみたい!
可愛い文字を書けるようになれば、授業中のノートやお手紙を書くのが楽しくなりそう♪
***画像協力
主婦と生活社『ボールペンで! イラストみたいな可愛い描き文字レッスン帖』
取材・文/榛村季溶子 黒川 安弥(2023年5月一部追記)監修/坂本奈緒 イラスト/坂本奈緒 構成/黒川 安弥