オトナ並み? 高校生の4割が「ケータイでSNSを利用」

リクナビ進学は2013年1月、高校生200人に携帯電話・スマートフォン(スマホ)利用に関するアンケート調査を実施した。所有率92.3%とほとんどの高校生がもつ携帯・スマホだが、具体的にどのような使い方をしているのか、調査結果を紹介しよう。

 

■携帯電話・スマホの1日あたりの利用時間

利用時間の分布をおおまかにみると、「1時間未満」と「1~3時間未満」がそれぞれ4割弱。「3時間以上」が23.9%でおよそ4人に1人という結果だった。部活に勉強にと忙しい高校生活にもかかわらず、かなりの時間を費やしている。隙間時間は常に携帯電話・スマホをいじっているという状況が想像できそうだ。

 

携帯電話・スマートフォンは、   1日だいたいどれくらいの時間利用していますか?

 

■携帯電話・スマホで利用する機能

携帯電話・スマホで主に何を利用しているかというと、最も多かったのは「メール」(63.5%)で、それに「SNS」(40.6%)、「電話」(27.1%)が続く。メールが電話をしのぐ高校生のコミュニケーション方法であることが、データでも明らかになった。また、この数年で急速に普及したfacebookやtwitterなどSNSの利用が、高校生でも一般的になっている点が興味深い。

 

携帯電話・スマートフォンで主に何を利用しますか?

 

■携帯電話・スマホ利用状況に対して

彼らの生活にすっかり定着した様子がうかがえる携帯電話・スマホだが、40.1%は「依存気味」との自覚がある。また、33.9%は「利用時間を減らしたい」と思っているという。「このままは良くない」と感じている高校生も少なくないようだ。「他のことが手につかない」「手元にないと不安」という状況に陥っている高校生もいるのではないだろうか。

 

携帯電話・スマホ利用状況に対して

スマホを所有する高校生を対象とした別の調査結果(博報堂DYメディアパートナーズ メディア環境研究所「スマートティーン調査報告」)にも目を向けてみると、スマホを利用するようになったことで30.8%が「目が疲れるようになった」、24.5%が「睡眠時間が少なくなった」と回答。スマホ利用による高校生の健康への影響が心配される。

 

友だちとのコミュニケーションやユニークなアプリの利用で、つい時間を忘れて夢中になってしまう携帯電話・スマホ。健康を害さないよう、ほどほどの使用を心がけたい。

 

出典

(A)リクナビ進学調べ
(B)博報堂DYメディアパートナーズ メディア環境研究所「スマートティーン調査報告」