大学生になる前に読んでおきたい、厳選5冊
苦しい受験期を乗り越え、4月からの大学生活への期待に胸を膨らませている高校生も多いだろう。大学生が陥りやすい危険への対策から就活をも有利にする過ごし方まで、そんな大学新入生に読んでほしい5冊を紹介する。
●「レポートってどう書くの?」「プレゼンテーションって何?」と戸惑わないために
『アカデミック・スキルズ――大学生のための知的技法入門』(第2版)
佐藤望・横山千晶・近藤明彦/慶應義塾大学出版会
慶應義塾大学の教授3人による、大学生が知っておきたい学びの技法の指南書。ノートの取り方、クリティカル・リーディングの手法、研究成果のまとめ方など、8つのテーマについて解説されている。高校までとはちょっと違う、大学での学び方について知ることができる。
●自分らしくやっていこう!と前向きになれる
『大学で何を学ぶか』
加藤諦三/ベストセラーズ
ラジオのテレフォン人生相談パーソナリティを約30年間続けている著者が、自分を高めるためのキャンパス・ライフについてアドバイスしている。小手先のテクニックや処世術ではなく、人生の生き方を学ぶ場として大学生活を送るためのヒントが満載。
●大学生の推定11万人が「宗教団体の勧誘」、3万人が「キャッチセールス」に遭遇!
『大学生がダマされる50の危険』
三菱総合研究所・全国大学生活協同組合連合会/青春出版社
悪質な宗教団体の勧誘やキャッチセールスなどの罠、病気やけがのトラブル、一人暮らしやアルバイトでの思わぬ落とし穴…。大学生活を始めるうえで知っておきたい50の危険の中身と、それを防ぐポイントを解説している。
●大人への一歩を踏み出すために知っておきたい
『大学では教えてくれない大学生のための22の大切なコト』
佐藤剛史・編/西日本新聞社
「生」「食」「性」「生き方」の4つのテーマについて、大学教員、助産師、新聞記者など社会で活躍する30-40歳代の6人が、「若い人たちに伝えておきたいこと」を自身の経験を交えながら執筆。「デートDVって何?」「お金を稼ぐってどういうこと?」など、先生や親が教えにくい題材も扱っている。イラストや図が多く使われており、普段読書をしない高校生にもオススメ。
●就職活動の直前からの対策では遅い?!
『就活難民にならないための大学生活30のルール』
常見陽平/主婦の友社
就職ジャーナリストによる、充実した4年間の過ごし方&人気企業に内定した学生18人の大学生活レポート。就職の決め手となるのは「大学名」でも「偏差値」でもなく、「大学4年間をどう過ごしたか」。そんな就職にもつながる充実した大学生活を送るための、講義の受け方、サークルの選び方、時間の使い方などをアドバイスしている。
また、大学の先にある「働くこと」について考えたい時は、新卒採用情報サイト『リクナビ2014』の「リクナビ編集部おすすめの本」を参考にしてはどうだろうか。リクナビ編集部のメンバーが、働くこと、キャリア、人生について、考えるヒントになる本を紹介している。
入学前のゆとりがあるこの時期、入学式の洋服選びや一人暮らしの準備などとともに、こんな本を読んで大学生活に備えてはいかがだろうか。