高校野球の新たな魅力がわかる!? おすすめ高校野球マンガ5選
いよいよ夏の甲子園が開幕する!
激闘を続ける選手たちを見ていると、つい熱くなっちゃう人も多いはず。
そんな高校野球をより一層楽しむべく、野球部の知られざる裏側や、選手たちのホンネを“高校野球マンガ”から学んでみては?
そこで、全国に店舗を展開する漫画専門店「まんだらけ」の店員さんに、「高校野球を描いたおすすめマンガ」を教えてもらうことに。
■笑えるほどまっすぐな選手の気持ちに感服!
『逆境ナイン』
「これは、ありえないほどの“逆境”を、根性で乗り越えていくギャグマンガです。
廃部を言い渡された野球部キャプテンの不屈闘志(ふくつとうし)は、部を守るために甲子園優勝を誓います。
そんな時、『試合中に気絶して、目が覚めたら9回表、109点差になっていた』『試合前にエースが記憶喪失になった』など、次々ととんでもないピンチが…。
でも闘志は、どんな状況でも決してあきらめないんです。これを読むと、勝利に向かって真っ正面からぶつかっていく、高校球児の強い気持ちがよくわかります」(うめだ店・山本浩平さん)
■“1番”を目指す純粋さを応援したくなる!
『FIRE BALL!』
「独特のフォームで豪速球を投げるピッチャーの片桐球児(かたぎりきゅうじ)は、天才バッターの田中太郎にライバル心を燃やします。
あえて、太郎が通う野球の名門校とは別の高校に進学した球児は、先輩にもひるむことなく“1番”を目指して常に全力で球を投げ続けます。
自ら困難な道を選んで進む、まさに熱血高校野球マンガですね。どんなときでも真っ向勝負の球児を見ていると、スカッとするのはもちろん、頂点を目指すエースピッチャーの純粋さやひたむきさがわかると思います。
絵柄が今風で、高校生も読みやすい作品です」(山本さん)
■監督の頭の中がイメージできる!
『ラストイニング』
「この作品の主人公は、選手ではなく監督です。『1年以内に甲子園に出られなければ廃部』という厳しい状況を乗り越えるべく、13年前の野球部キャプテンであり、元・悪徳販売員のポッポが監督に。
高校時代に培った野球の知識と、販売員時代に学んだ“他人の心をつかむスキル”をフル活用し、勝つための方法論を選手たちに教えていきます。
『頑張れば勝てる』なんて無責任なことは言わない、ある意味とても“勝ち”に飢えた主人公ですね。この作品を読んでから高校野球を見ると、監督が試合中にどんなことを考えているかがイメージできると思いますよ」(山本さん)
■人間味あふれる野球部の日常に親近感がわく!
『高校球児ザワさん』
「これは、試合ではなく野球部の“日常”を描いた作品です。野球部唯一の女子選手である通称『ザワさん』と、チームメイトたちの会話を中心に淡々と進んでいきます。
大事件は起きませんが、進路に悩んだり、ザワさんにドギマギしたり、坊主頭の上級生を全員野球部の先輩だと思い込んだり…と、思わず『わかる!』と納得するような“野球部あるある”が満載。
これを読むと、野球部に親近感がわいて、より一層、応援したくなりそうですね」(中野店・清水達矢さん)
■高校野球の“資金面”に注目!
『砂の栄冠』
「とある老人から、甲子園に行くために1000万円という大金を渡されたキャプテンの七嶋。彼は、その大金を使って有能なコーチを雇ったり、合宿や遠征をして強豪校と練習試合をしたりしながら、チームを強化していきます。“勝つためには金が必要だ”というシビアな視点から高校野球を描いた珍しい作品ですね。
これを読むと、バットやグローブの値段、コーチの報酬など、野球部の“リアルな運営費”がわかるので、今まで考えたことがない視点から、高校野球を楽しめるようになる作品です」(池尻流通センター・南 歩さん)
監督目線のものや、部員の学校生活が想像できるものなど、試合を見ているだけではわからない高校野球の魅力が描かれている5作品。
夏はこのマンガを読みながら、熱い甲子園を楽しんでみては?