ポケモンGO、赤リップ…本当に流行った?今年のブーム大検証!
2016年もあとわずか!
今年は、ポケモンGOや映画『君の名は。』など、いろいろなものが“ブーム"と呼ばれていたけど、実際のところ高校生の間でも流行ったのだろうか?
そこで、テレビや雑誌、ネットなどで今年話題となったものの中から、10代に関連が深そうなものをスタディサプリ進路 編集部がいくつかピックアップ。
渋谷の街を行く女子高生47人に、それらが「自分の周りでも流行っていたかどうか」をアンケート調査した!(※)
スマホ編
スマホ編では、以下の項目について調査!
・SNOW…小顔&デカ目効果抜群で、動物になれるスタンプなども人気の盛れるカメラアプリ
・顔交換…カメラアプリに搭載されている写った人の顔を入れ替えられる機能
・ポケモンGO…スマホのGPS機能を使って、街でポケモンをゲットするゲームアプリ
・Mix Channel…動画を投稿して共有できるSNS。“カップル動画"や“双子ダンス"と呼ばれるジャンルが注目を集めた
ほとんどの人が「流行った」と答えたのが、『SNOW』(45人)と『顔交換』(42人)。
・「『SNOW』は目を大きくできるし、盛れる! アップデートのたびに加工の種類が増えていくのもいい」(高3女子・東京)
・「『顔交換』は“自分と大仏"や“自分とマネキン"みたいに、いろんなものと一緒に撮って遊んでる」(高2女子・埼玉)
と、女子高生の間では文句なしの一大ブームに。
また、世代を問わずブームとなった『ポケモンGO』についても、41人が「流行った」と回答。
・「みんな一斉にやりだした。街中でリアルにポケモンが出てくる感じがおもしろい」(高3女子・東京)
と、一気に火がついたみたい。
ただ、
・「『ポケモンを集めて何になるんだ?』と思って、1週間で飽きた」(高1女子・東京)
・「歩きスマホの人が増えて『自分も人の邪魔になったらイヤだな』と思ってやめた」(高3女子・千葉)
という声もあり、今も続けている人は少数…。
女子高生にとっては、『ポケモンGO』はもう古い!?
一方、「流行った」と答えた人が半数以下だったのが、『Mix Channel』(14人)。
メディアでは「高校生が『キス動画』を上げている」と話題になったけど、
・「『カップル動画』は幸せそうでいいと思うけど、チューはやり過ぎ。人に見せるものじゃない」(高1女子・東京
など、実際のアンケートでは否定的な意見が目立った。
また、そもそも
・「『カップル動画』や『双子ダンス』で、自分の顔をネットに晒す意味がわからない」(高3女子・神奈川)
と、SNSに危険を感じている人も。「流行った」と答えた人も
・「15~30秒の動画が多いから、手軽な暇つぶしとして観てる」(高2女子・東京)
と、あくまでも「視聴者」として観たことがあるというだけ。
実際に動画をアップしたことがあるという人は、5人とごくわずかだった。
メイク&美容編
ここでは、以下の項目を調査!
・赤リップ…濃いめの赤いリップ。東京ガールズコレクションで「4大メイクトレンド」のひとつに選出
・青みリップ…青みを帯びたピンク色のリップ。雑誌やネットで「2016年春注目のリップ」と話題に
・ティント…唇に染み込み、自然なグラデーションが作れる韓国発のリップコスメ
・耳チーク…耳に軽くチークを塗って、照れたように見せるメイクテク。テレビ朝日『SmaSTATION』で「上半期最新流行語」に選出
・水素水…水素を含んだ水。美容や健康に良いとされている
「流行った」という声が圧倒的に多かったのが『赤リップ』(38人)。
・「今は『赤リップ』の人が多い。リップを塗っただけでも顔がはっきりする」(高3女子・千葉)
・「写真を撮るときにキレイに写る」(高3女子・神奈川)
・「イベントやテーマパークに行くときは『赤リップ』! いつもより気分がアガる!」(高3女子・埼玉)
と、さまざまな理由からブームに認定されていた!
一方、ファッション誌などでは「『赤リップ』に続くブーム」と紹介されていた『青みリップ』(9人)は、
・「赤よりバッチリ感がない」(高1女子・東京)
・「ちょっと紫っぽくて、具合悪いように見える。赤のほうがいい」(高2女子・北海道)
と、魅力を感じないという声が多数。『ティント』(18人)についても、
・「グラデーションのせいか、唇が荒れてるように見える」(高1女子・埼玉)
・「使い方が難しい」(高2女子・神奈川)
と、反応はイマイチ。
今年はさまざまなリップがブームの兆しを見せたけど、実際に女子高生の間で浸透したのは『赤リップ』だけだったみたい。
また、『耳チーク』(6人)については、
・「テレビや雑誌で見たことはあるけど、周りにやってる人はいない」(高3女子・千葉)
・「一度やってみたけど、誰も気づかないし、自分でも違いがわかりにくかった」(高1女子・東京)
という声が多く、メディアの中だけのブームだったことが判明!
ほんのり色づくメイクテクだけに、周りからも気づかれず、自己満足さえも得られないことが、流行しなかった要因といえそう。
そして、コンビニでも発売され、世間では“水素水フィーバー"なんて言葉も生まれた『水素水』(22人)については、
・「痩せるって聞いて飲んでたけど、効果がなかった…」(高3女子・東京)
・「好奇心で飲んでみたけど、普通の水みたいだった」(高2女子・北海道)
と、飲んではみたもののハマらなかったという声が多かった。
普通の水より高いのに、効果が実感できなければ飲み続ける意味がわからなくなるのも納得。
エンタメ編
最後のエンタメ編では、以下について調査!
・君の名は。…興行収入が邦画歴代3位になったアニメ映画
・おそ松さん…6つ子が主人公の日常系アニメ
・応援上映…サイリウムを持ち込んだり、声を出したりすることができる映画鑑賞スタイル
流行語大賞にもノミネートされた映画『君の名は。』(41人)は、ほとんどの人が「流行った」と回答!
・「クラスのほぼ全員が観た。笑えるシーンも泣けるシーンもある」(高3女子・千葉)
・「主題歌と物語がマッチしてて最高。みんな観るべき!」(高1女子・東京)
と、絶賛の声が続出!
「悪い評価をしてる人がいないから観に行きたい」(高1女子・東京)
という声もあり、観た人の口コミでブームが加速したといえそう。
一方、同じく流行語大賞候補の『おそ松さん』については、「流行った」と答えた人は27人と過半数越えだったものの、
・「知ってる人と知らない人で完全に分かれる」(高1女子・東京)
と、一部の人のみの盛り上がりだったと感じている人が多くブームとまでは言えないよう。コンビニ商品とコラボするなど、日常的に目にする機会が多かっただけに「流行った」という認識はあるものの、
「周りでは流行ってたけど、自分は見てなかった」(高1女子・東京)
という声が目立った。
そして、『シン・ゴジラ』などの有名作品で行われた『応援上映』については、「流行った」と答えたのはたった1人だけ!
・「映画は静かに見るもの」(高2女子・北海道)
・「聞いたこともない。ライブ中に声を出すならわかるけど、スクリーンに向かって声を出す意味がわからない」(高1女子・東京)
など、今までとは違う鑑賞スタイルに納得できないという人が多く、高校生の間ではまったくと言っていいほど流行らなかったみたい。
とはいえ、
・「ジャニーズ主演の恋愛映画でやったら盛り上がりそう!」(高2女子・東京)
という声もあり、今後、高校生が好きなタレントが出ている作品で『応援上映』が行われたら、大きなブームになるかも…?
女子高生がブームとして認定するには、友達やSNSでの“クチコミ"の影響力が大きなポイントといえそう。
今年ブームと呼ばれたものは、みんなの周りでは本当に流行った?
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※2016年10月/スタディサプリ進路 調べ