【実録①】女子高生が一週間、スマホを持たずに生活してみた

「いつもスマホを触っていないと落ち着かない」
 
「LINEのメッセージ着信音が鳴ると勉強中でもすぐチェックしてしまう」
 
「スマホのゲームアプリに夢中で寝不足に」……
 
そんなスマホ依存気味の高校生から、1週間スマホを取り上げたらどうなるか?! 実際に女子高生が7日間の“断スマホ”に挑戦。その様子を前編・後編の2回にわたってレポートする。

 

挑戦したのは首都圏の高校に通う1年生のヒロナ。1日のスマホ利用時間は4時間近く。
スマホ利用のメインはLINEだ。中学2年の頃からiPhone(R)をもっているが、高校入学後、周囲にLINEユーザーが増えたことから利用が増加したという。

 

およそ1時間かかる通学途中、片手には常にスマホ。帰宅後は、食事を済ませるとすぐスマホをもって自分の部屋へ。

 

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「部屋ではまず30分ぐらいスマホを使って、そのあと勉強を始めますが、15~30分ぐらいしたらまたスマホ。一度スマホを開くと、1人に返信しているうちに別の人からメッセージが届いて、それにも返信をして…と、あっという間に30分ぐらい使ってしまうんです」(ヒロナ、以下同)

 

それでも入学当初は毎日1~2時間勉強していたが、高校生活に慣れてきた6月には30分程度に減少。最低限の勉強しかしなくなり、「数学の授業についていけなくなってきた」ともらす。高校で初めての定期考査では赤点の危機におびえ、「このままではいけない」という気持ちから断スマホにふみきった。

 

断スマホを始めるにあたっては事前準備が必要だ。断スマホを知らない友人から重要な連絡が入り、トラブルになることも考えられる。ヒロナはクラスメイトに事情を説明し、断スマホの前日はLINEのタイムラインにもしばらくスマホが使えない旨をアップ。緊急連絡は家の電話にかけてもらうようにお願いした。

 

当日はスマホを母親に預け、断スマホをスタート。しかし、いきなり初日から波乱が…。

 

「朝、通学に使っている路線の電車がトラブルで止まってしまい、途中の駅で待ち合わせしていた友だちをだいぶ待たせてしまいました。遅刻スレスレで教室に走り込むことになってしまい、ホントに申し訳なかった」

 

また、その夜、母親に確認してもらったところ、LINEのメッセージが1日で約380件に。ちょうどクラスで文化祭の出し物について話し合っている時期だったため、クラスのグループLINEが活発だったようだ。

 

そんななか、果たしてヒロナはスマホなしの生活に耐えられるのか?! 後編では7日間のすべてをレポートする。