今からでも間に合う! 読書感想文におすすめの本ベスト3

夏休みもそろそろ終盤。それなのに宿題が終わらず焦っている人も多いのでは?

 

宿題のなかでも読書感想文は特に面倒でつい後回しにしちゃいがち…。でも、そんなことをしていたら、本を読む時間すらないという事態に!

 

そこで、「新潮文庫」編集部の鈴木真弓さんに“今から読んでも読書感想文に間に合う本”を教えてもらった!

 

(1)【サマータイム】(佐藤多佳子 著)
「ある姉弟がプールで不思議な泳ぎ方をする少年と出会い、人間関係や感情に変化が訪れる、ひと夏の成長物語です。短編で会話も多くて読みやすいうえ、“海の色をしたゼリー”や“空をYの字にひきさいていく稲妻”など、情景を想像しやすい言葉が多いので一気に読み切ることができますよ」

 

サマータイム

 
 
(2)【星のかけら】(重松清 著)
「いじめにあい、引きこもりがちになった小学6年生の主人公が、もっているとどんな嫌なことにも耐えられるという『星のかけら』を親友と二人で探しに行くお話です。学校生活や家庭環境の悩みなど、身近な体験が多いので、すんなり物語を受け入れられると思います。難しい表現がなく、文字も大きいのですぐに読めますよ」

 

星のかけら

 
 
(3)【西の魔女が死んだ】(梨木香歩 著)
「中学校に行くのをやめた主人公のまいが、魔女の血を引く祖母の元で暮らし始めることで、生きる意味を学んでいく物語です。この作品は、行間が広く、文字数も少ないので短時間で読めます。また、映画化もされているので、本を読んでからDVDを観るのもオススメです」

 

西の魔女が死んだ

 
 
ちなみに、新潮文庫のなかで今最も人気が高いのが『月の影 影の海 上・下』(小野不由美 著)。ある日突然、異世界に連れて行かれた女子高生が、襲ってくる獣と戦いながら運命を切り開いていく物語。長編だけど、場面展開が早くてどんどん読み進められるので、挑戦してみてもいいかも?

 

月の影 影の海 上・下

 

鈴木さんいわく、「戦争や成長物語といったテーマがハッキリしているものは自分の意見を書きやすいので読書感想文におすすめ」だそう。

 

まだ読書感想文の宿題が終わってない人は、これを参考に本を選んでみては?