専業主婦ってあこがれる? 女子高生の本音を聞いてみた。

■えっ、今の時代に「妻は家で家庭を守る」?
 

10代から20代くらいまでの女子に「専業主婦になりたい」という声が増えている!?  最近、そんなウワサを聞くようになった。

 

その傾向は数字にもあらわれているようで、内閣府が毎年世論調査で質問している「夫は外で働き、妻は家庭を守るべきであるか」という項目が、2012年度「賛成」51.6%と、3年前の前回調査に比べて、いきなり10ポイント以上も増加した。

 

1979年に調査が始まって以来、「賛成」が増えたのは初めてのこと。しかも、29歳以下の若い層で47.9%と12ポイント以上も急増したのだ。

 

このことについては、ニュースやコラムで大きく取り上げられ、「今の若者には野心がないのか」と嘆く大人も多かった。

 

高校生はどう考えているのだろう? と考えたリクナビ進学でも高校生だけを対象に調査(2013年7月)。

 

すると、「夫は外で働き、妻は家庭を守るべきであるか」という同じ質問に対し、賛成は17%、反対は50%、わからないは33%という結果になった。

 

国の調査と比べると意外に賛成が少ないと思いきや、「自分は専業主婦になりたい」という女子高生は36%。3人に1人以上が専業主婦願望。その理由を聞いてみると、

 

「家にいるのが好き、家事も好き」(高3・山口)


「子育てや家事全般をこなし、近所づきあいを大切にする専業主婦にあこがれている。社会に出て働くのは自分に向いていない」(高3・岐阜)


「仕事をしないで、家で子どもと過ごしたい」(高2・埼玉)


「子どもが大きくなったら、自分の時間がもてる」(高3・千葉)


「専業主婦の母を見ていると、自由で楽しそうだから」(高1・三重)


「専業主婦は立派な仕事。自分も好きな人のために尽くしたい」(高1・岐阜)

 

など、家事をしっかりこなし自由な時間を楽しむ優雅な専業主婦像が…。

 

 

■バリバリ働く妻と専業主夫という家庭もありかも!

 

一方、「専業主婦にはなりたくない」という女子高生も多く、

 

「働くことに生きがいを感じてみたい」(高1・神奈川)


「絶対にやりたいことがある!」(高2・大阪)


「社会とつながりたい」(高2・奈良)


「ずっと仕事を続けていきたい」(高2・埼玉)


「専業主婦では人生が物足りない」(高3・和歌山)

 

など、すでにやりたいことがあったり、社会でしっかり活躍している自分がイメージできていたりするようだ。

 

むしろ、男子高生のほうが「結婚して子どもができたら、専業主婦になってほしい」45%、「フルタイムではなくパートかアルバイト程度で仕事をしてほしい」34%と、「家庭を守ってもらいたい」願望が強い様子。

 

そして、なかには「自分が専業主夫になりたい」(高1・神奈川)「専業主婦がうらやましい。自分も養われたい」(高2・香川)という男子も。

 

いろいろな選択肢や生き方がある時代。あなたはどんな人生を選んでみたい?