お得！おいしい！母の味！　大学で定番化「朝ごはん」サービス

大学の食堂、いわゆる「学食」は、安くて便利でおいしいとあって、学生の強い味方。

お昼ごはんを食べるイメージが強いかもしれないが、実は早朝からオープンし、朝ごはんを提供しているところも多い。

■背景にあるのは、大学生の食生活の乱れ。

内閣府の行った調査によると（※１）、
「ほぼ毎日朝食を食べる」と答えた大学生は、一人暮らしだと５割、「朝食をほとんど食べない」と答えた大学生が、一人暮らしだと２割だった。

朝食を食べない理由の1位は「もっと寝ていたいから」（60.5％）、2位は「身仕度などの準備で忙しいから」（39.1％）。朝寝坊して、朝食抜きで授業に出ても、頭が働かず、ボーっとしてしまう。これでは勉強にならない。

そんな大学生に朝ごはんを食べて、健康的になってもらいたい、大学の学食で朝ごはんを食べる良さや朝ごはんを食べる習慣をつける大切さを知ってもらいたい、そんな思いで、一定期間ではあるものの、朝ごはんを無料や格安で提供する大学もある。

■白鷗大学

栃木県の白鷗大学では、毎年4月の1ヵ月間、学生と教職員を対象に、朝食を無料で提供している。新学期のスタートと同時に、朝食をしっかり食べて、規則正しい生活習慣を身につけてもらうことが目的だ。和か洋いずれかの日替わり定食で、毎朝8～9時の1限授業開始前に実施。無料期間が終了した後も朝食メニューを100円で提供している。。毎年大人気のイベントだという。

白鷗大学_01

白鷗大学_02

■鳥取大学

鳥取大学は、朝食を食べる習慣をつけてもらうために、毎年新学期がスタートしてから1週間、新入生に無料で朝食を提供している。2013年の初日に行われた「ふれあい朝食会」には、多くの新入生が訪れた。

■長野大学

長野大学では、毎年7月末～8月初旬の前学期試験期間と1月末～2月初旬の後期試験期間に、通常450円の朝食を50円で毎日50食提供するほか、昼食では日替わりで、夏季には夏野菜サラダ・すいか・とうもろこし等、冬季には温かい野菜スープやクリームシチュー等の100食分を無料で提供している。こちらは「食の大切さ」に関心を持ってもらうことが目的に実施している。

長野大学