進路のヒントに潜入!横浜DeNAベイスターズで働く大人にインタビュー~フードマネジメント編

「将来、自分はどんな業界で働くのかな?」
「好きを仕事にできる?」
「そのための進路って…?」etc.
ちょっと先の未来のことなんて、まだまだ解像度が低くてぼんやりしている人、きっと多いよね。
そもそもみんなが知っているような有名企業だって、どんな仕事があるのかちんぷんかんぷん…。
 
そこで今回は、きっと一度は名前を聞いたことがあるプロ野球球団&その球団を手掛ける会社\横浜DeNAベイスターズ/に潜入!いろんなお仕事について教えてもらってきたよ!
 
会社のなかにはバラエティに富んだ仕事があり、そこで楽しく働く人たちの経歴や進路のみつけ方もさまざま。自分と重ね合わせてみると、未来が少しずつ視界良好になりそうだね。さっそく、耳を傾けてみよう!

お話を聞いたのは…
興業事業本部
飲食部パートナー推進グループ
滝沢駿哉さん(30歳)/商学部卒

スタジアムフードの開発から売り上げUPまで仕掛けるプロフェッショナル

Q.どんなお仕事ですか?

\心弾むフード&ドリンクを生み出す仕事です/
 
横浜スタジアム、通称“ハマスタ”にはいろんなフードやドリンクが販売されています。入社後は横浜DeNAベイスターズ直営店舗の管理運営担当になりました。入社前「飲食の仕事といえば作る?販売?」とイメージしていたけれど、実際はオリジナルフードを開発したり、スムーズに仕上がるオペレーション(手順)を考えたり。売り上げの管理、衛生面に気を配り保健所へ書類を申請することなども業務。とても幅広いです。
 
入社6年目からは直営店舗から社外のテナント事業者管理に担当変更となり、どうしたらお客さまによろこんでもらえるか、どうしたら売り上げを伸ばすことができるか、社外の方と密なやり取りを日々重ねています。お客さま・テナント事業者・そしてわれわれと、全員にとって良い結果になるものを考えるのは簡単ではありません。だからこそ、仕事のなかでは会話をとっても大切にしています。時にシビアな内容もありますが、関係する人と同じ方向を向いて物事を考えるには、まず話すことだと思います。
 
最近は、店舗を増やすために移動式コンテナを増設。その場での調理にこだわって、できたての味や香りを臨場感たっぷりにご提供できるよう新しいチャレンジをしました。

Q.“ある一日”はどんなスケジュール?



\開店前準備・商品チェック・精算etc.盛りだくさん/

試合日はスタジアムとデスクを行ったり来たりすることが多いです。限られた時間のなかでいろんなことをこなしていくんですよ。例えばこんな感じです。

・各テナント事業者と連絡を取り合って開店前準備
・店舗のPOPや、商品写真などの情報と実際の商品に違いがないかチェック(写真上)
・各テナント事業者に「今日もお願いします!」とあいさつ&エール
・スタジアム開門後は、デスクワークで打ち合わせや次のイベントに向けた準備etc.
・各店舗の売り上げを精算して帳簿をつける

臨機応変に対応しながら、元気も忘れない!そんな人はこの仕事に向いているかもしれないですね。

Q.思い出深いお仕事って?

 \なんといっても『目玉チャーハン』の開発です!/

横浜DeNAベイスターズ直営店舗には、選手とのコラボメニューや、イベント連動型のメニューなどがあるんですが、なかでも『目玉チャーハン』の開発にはどっぷり携わりました。実は元々、横浜スタジアムの関係者食堂だけで提供されていたもので、長年多くの選手・関係者たちから愛され続けてきた名物です。
 
「ぜひお客さまにも提供しよう!」となり、食堂で調理されている方にレシピを教わり、試食をして、試行錯誤を繰り返しました。アルバイトの方が初めて作るときもスムーズに仕上がるよう調理器具も吟味したんですよ。とろみのある目玉焼きが2つものっていて、黄味にスプーンを入れてチャーハンと混ぜて頬張るとおいしいんです!“監督や選手の愛され飯”というエピソードと共に、多くのお客さまによろこんでいただけていれば幸いです。

高校・大学と野球の名門校へ。実力の差に悩むも“自分が輝く場所”をみつけた

Q.お仕事に就くまでの道のりを教えて

\野球漬けの毎日。授業では簿記も学んだ/
 
甲子園にも何度か出場している監督のもとで野球をしたくて、商業高校へ。大学もあこがれの監督に導かれるように選びました。学部は商学部です。
 
ポジションは主にキャッチャーで、全体を見渡すような役割。チームの司令塔でありながらも、ピッチャーに寄り添うことが大事なポジションです。大学3年生からは、選手から学生コーチにスイッチしました。レベルの高いチームで実力の差を感じて悩んでいたところ「コーチをやらないか?」と声を掛けていただいて。
 
正直「自分は選手じゃなくていいの?」と考えたけれど、何もやらず輝けないままより、何か別の方法で輝いたほうがいいと切り替えたんです。もともと人とコミュニケーションを取るのが好きだったから、コーチは向いているかなと。同じ部員でありながらも仲間に指導する、サポートする、スケジュールを管理する…全力投球でした。
 
学生時代にキャッチャーやコーチをした経験は、今に生きています。仕事は自分一人でするものじゃないから、社外のテナント事業者、社内の先輩や後輩、他部署の人たちとのコミュニケーションはとても大事です。それにみんなと連携する仕事って、とっても楽しいんですよ!
 
もちろん簿記を学んだことも、売り上げの精算をする日々の業務に大いに役立っています。

Q.そもそも、なぜプロ野球球団に就職を?

\やっぱり野球にかかわって生きていきたい/
 
ずっと野球をやってきたので、野球にかかわる仕事に就きたくて。大学は神奈川でこの地域に親しみをもち始めていたし、“ハマスタ”の雰囲気もすごくいいなと思っていたから、就職活動先は横浜DeNAベイスターズ一択。でも実は入社前も入社直後も不安でした。私がこれまでやってきた勉強や部活動を仕事に生かすことはできるのかなって…。今、働き出して8年目、すべてが生きていると実感しています。プロ野球選手になる夢はとっくにあきらめていたけれど、別の自分が輝ける分野で、野球業界で働いている。試合がある日は、スタジアムの大歓声に包まれてね!

【高校生のみんなへ】学校での学び、友達との会話…すべてが未来の自分を支えるサポーター!

学校の授業は数学や英語、パソコン操作などバラエティ豊かで「これって何の役に立つ?」と思う科目もありますよね?私はそうでした(笑)。でも社会に出ると、一つひとつ全部が生きてくるんですよね。なので、今は無意味に思えることも将来の自分の興味や仕事に結びつく可能性は秘めていると信じて頑張ってほしいなぁ。クラスメイトや部活仲間とのコミュニケーションの取り方も、ちょっと意識してみてください。社会に出てから何か不安にかられても、周囲の人たちとコミュニケーションさえ取れていたら、きっとカバーできるので!今やっていることすべてが、未来の自分を支えてくれるサポーターです。高校生活を楽しんでくださいね。
 
※所属部署や商品などの情報は2026年8月の取材時点のものです。

野球観戦のお楽しみの一つフードの舞台裏に、いろんなお仕事があってびっくり!勉強も部活も友達とのコミュニケーションも、未来に繋がっているみたいだね。毎日を大事にしていこう♪
Edit&Text/Ayako Chidani,Photograph/Keisuke Yasuda