進路迷子の人、必見~高校の“息抜き時間”がバズる文具のきっかけに!?商品開発担当に密着

そろそろ進路を本格的に考え始めなきゃな…って思ってるけど、未来の自分がイメージできなくて悩んでたりしていない?そんな迷えるみんなのために、仕事に沼る大人たちが今の仕事にどうやって出会ったのか、高校時代からのルーツを探るよ!
今回はメーカーで商品開発を担当している岡野楓太さんにインタビュー!文具の商品開発ってどんな仕事?どんなきっかけで働くことにしたの?みんなの進路選択の参考になるかも!ぜひ最後まで読んでみてね。

”のほほん時間”に好きを発見!~高校生にバズる文具をデザイン~



岡野楓太さん(25歳)
高校のデザイン科を卒業し、美大の工芸工業デザイン学科へ。コクヨに入社して3年目、商品開発を担当する。

教科書がパタンと閉じるのを防ぐブッククリップが、2025グッドデザイン賞を受賞!「まだ考えられる…まだ考える…」と試行錯誤した商品は、閉じればペンのように細くなって持ち運びしやすいことも評価された。
開発者の岡野さんは、子どものころから工作が好きでデザイナー志望。デザインするのは家具なのか建築なのか…。“手 に収まるモノ”に行き着いたのは、高校の息抜き時間だったとか!?

高校のデザイン科で作品作りに没入!商品開発・岡野さんの過去に迫る

【17歳・高2】デザイン科で画力を鍛える!息抜きの相棒“文具”が未来の種

中学まで美術作品の受賞歴を重ねてきた岡野さんだったが、高校のデザイン科に進学すると周囲は絵が上手な人ばかり。元来の負けず嫌いが発動し「先生にも勝ちたい!」勢いで作品作りに没入、画力を鍛えた。そしてデッサンをして息抜きする時や友達とワイワイしている時に、いつもそばにいたのが文具。「将来は手に収まるモノを作りたい」の意識が芽生えていた。
左)皮膚のしわ、爪の質感、瓶のふたの金属質まで表現した高校時代のデッサン。
右)友人とはオフの時間を楽しんだ。当時、生き物の形に魅せられカニを飼っていた。

【19歳・大1】美大でプロダクトデザインを学ぶ 就活にも生きた企業協力授業

美大のオープンキャンパスへ足を運び、校風や得意分野を調べた。手に収まる商品開発=プロダクトデザインに強い大学を選択。3DCGでの立体造形(モデリング)、CGを画像にする(レンダリング)など専門的に学習した。コクヨとの協力授業では就活に向けて解像度も高まった。
小型家電のデザインからオブジェ制作まで。卒業制作のお題はバイオマス(再生可能な有機性資源)。
シロアリが生ゴミを食べると出る水素ガスを電気変換する想定で、シロアリ発電機を制作した。

【23歳・入社~25歳・今】競合商品を研究して使い手の課題を発見!勉強がはかどるブッククリップを開発

数々の試作品を作り、まだ市場にない高校生の困りごとを解消するブッククリップを開発。

「おもしろい文具を作りたい」と入社した2年目にブッククリップ担当に。制作スケジュールを組み→競合品を徹底比較→高校生からブッククリップの困りごとを取材→試作品作り→商品誕生。学生から「勉強モチベUP」のよろこびの手紙も届いた。「今後もワクワクする文具を作りたいです」。
制作の途中、大好きなカニからヒントを得たことも。
左)『キャンパスペンのように持ち運べるブッククリップ』は 左右のクリップが独立しているためさまざまな厚みに対応。
右) 生産ラインを確認する海外出張では文化にも触れた。

ページをめくるたびに違う世界が広がる雑誌が好きで、「自分にも作れるかな?」と思った高校時代があって、今ライターをやってるよ!
Edit&Text/Ayako Chidani Design/Mina Yokota(ma-h gra) Photograph/Keisuke Yasuda Illustration/Mai Beppu

※2026年3月更新